最近ずっと夜バタンキューで
眠かったのは
実は、迷い猫を保護してお世話してました
………
今月初日に外食をしてたとき、りゅさんが
「レンタカー借りて、
ソーマー国立公園に行きたい」
と言いました
いっしょに国際免許証を確認すると
なんと しあさって11/4 までの有効期限
早速レンタカー屋さんに連絡しました
そして天気をみて、外食の翌日に
レンタカーで出かけました
訪れたソーマー国立公園で
まちがえて車を停めたところに
猫がいました
ゆっくりゆっくり私たちに近づいてきて
徐々に慣れるとすぐに仲良くなりました
周りには人の家もまったくなく、
人の気配も私たち以外ありません
こんなに人に慣れていて
甘えん坊の猫なのに
どこから来たんだろう?と不思議でした
ただ、わたしたちは
散策コースに向かっていたので
そのときは猫とはお別れして、
少し先まで運転し、公園を楽しみました
4時間後くらいに、
帰り道に猫のいた場所を訪れると
まだその場所に猫がいました
よくみると少し目が曇っていて、
足も怪我のあとなのか、
毛が全くない箇所がありました
わたしたちはどうするかものすごく悩み、
猫の様子を見ながら、
車に乗せてみたのですが
運転していたら、
全然落ち着かない様子になってしまったので
一度戻りました
元いた場所に戻してあげても、
どこかに帰る気配はなく
わたしたちのそばから離れません
わたしたちは長い間悩んだ末に
保護することに決めました
たくさん悩んだので、
もう道路が暗くなっており、
帰り道はわたしが運転しました
ちなみにわたしが運転すると
背が低いため、外から見ると
まるで無人運転状態です
猫もだんだん車に慣れてくれて
りゅさんの膝の上で落ち着いていました
猫は家に着いたときは
ベッドの下に隠れたりしていましたが
わりとすぐに家に慣れてくれました
ご飯もよく食べ
(水は全然飲まないのでご飯に混ぜました)
簡易で段ボールと新聞紙でトイレをつくってあげると
ちゃんとそこでトイレをし、
お腹も一回も壊さず
目の曇りもすっかり無くなりました
わたしたちそれぞれに同じくらい甘えて
いつもそばにいてくれました
近すぎるくらい
猫が来てすぐりゅさんが
シェルターと獣医さんに相談のメールしましたが、お返事が来ず、
土日も猫は我が家で過ごすことになりました
だんだん慣れてきたのか
たまに噛んだり、わがままも言うようになってましたが
最終的にはわたしたちの近くでぐっすり眠るようになりました
今日、月曜日になったので、
思いきって猫を獣医さんに連れていきました
まずマイクロチップが入っているか、
あと大きなマダニが付いていたのでそれの除去をお願いしました
予約が必須の病院なのに、
獣医さんやスタッフさんは優しく対応してくれました
マイクロチップは無く、
マダニは獣医さんが技ありな感じで
回転しながら引き剥がしてくれました
そしてスタッフさんが、
シェルターに持っていくよう勧めてくれました
飼い主の人がまず探すとしたら、シェルターだからとのことでした
持ってきた段ボールに猫を入れると、
猫が中からすごく抵抗し、段ボールが壊れてしまいました
獣医さんやスタッフさんが
「段ボール閉めておくから、タクシーにここまで来てもらって」
と言ってくださり
タクシーを呼びに行きました
タクシーの運転手さんも、
行き先を告げて、
「あそこのクリニックに猫がいる」と伝えると
すぐに理解して下さって
ありがたかったです
わたしたちはそのまま猫とタクシーに乗って、
シェルターに行きました
タクシーの中で、ついに段ボールは壊れ
猫の前足から上が出ている状態になりました
わたしたちが声かけして撫で続けると
ちょっとリラックスしたのか、
目を閉じて少し落ち着いてくれました
タクシーの運転手さんも、
シェルターの建物の近いところまで車をつけてくれて、
わたしたちは猫が出ないように
2人でよくわかんない変な格好のまま
半分段ボールから出てる猫を抱えながら
入り口へ
すると中のスタッフさんが
ドアを開けてくれました
そして英語も話せるスタッフさんも出てきてくださり、
今までの事情を説明しました
シェルターのスタッフさんがすごく優しそうな方々だったので
わたしは少し安心しました
りゅさんが
「もし飼い主が見つからなかったらどうなりますか?」と聞くと
「ちがう飼い主を探す」とのことでした
とりあえずわたしたちはその場をあとにしました
帰り道、自分達のしたことがこれでよかったのかわからず
涙が止まりませんでした
しばらく歩いたあとで
もう一度りゅさんと道路の端で
30分くらい話しました
実はエストニアでは、
黒猫は魔女の猫とか、フォトジェニックじゃないという理由で
引き取り手が他の猫に比べると少ないらしいのです
先月も〔黒猫月間〕というキャンペーンをやっていて
普通シェルターから猫を引き取るといくらかお金がかかるのですが、
黒猫を1ユーロで譲渡するキャンペーンでした
日本はいつからか動物検疫が厳しくなったため
わたしたちがビザが切れる一月末に帰国すると、猫の狂犬病の予防注射終了後の待機期間が間に合いません
わたしたちが猫を連れてエストニアを去り、
他の国で猫の待機期間を待てば
いっしょに帰ることは不可能ではありませんが
猫の負担が大きくなります
たくさん悩んで
もう一度シェルターに向かいました
さっきと同じように、またスタッフさんが
ドアを開けてくれました
そして、
いつから飼い主を探してくれるのか、
わたしたちがもし連れて帰るなら、注射などやるべきことがあるけれど
もし飼い主が見つからなかったら教えてほしいと、りゅさんが伝えてくれました
スタッフさんもずっと頷いて聞いてくれ、
3週間後には、予防注射やマイクロチップが終わるから、
3週間後にシェルターに電話するよう、言われました
帰り道のバスの中でも
猫がどんな気持ちでいるか、考えると
涙が止まりませんでした
ほんの数日間だったのに、
家に帰るとすっかり穴が開いてしまったような気持ちです
シェルターのスタッフさんも、
すぐに猫をHPに載せてくれ
飼い主を探してくれています
ここエストニアで
素敵な飼い主さんに出会えたらいいと願っているし
もし猫が幸せなら、
またいっしょに過ごしたいとも思ってしまいます
今回こんな経験をして
すごく色んなことを考えました
少なくとも今日出会った、
クリニックの獣医さんやスタッフさん、
タクシーの運転手さんや、シェルターのスタッフさん、
みんなすごく優しくしてくださったのが
わたしを安心させました
でもやっぱり今はぽっかり穴が開いています
うまく文章がまとまっていなくてすみません
忘れたくなくて、書きました
おやすみなさい
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